洗濯の科学その1:油分を含んだシミが家庭洗濯では取れにくいのはなぜ?
衣類に付着したシミの種類は、大きく分けて【水溶性】【油性】【不溶性】の3種類に分けられます。
その中でも多いのが【水溶性】と【油性】の混ざったシミです。例えば「焼肉のたれ」や「ドレッシ
ング」などがそのたぐいです。家庭洗濯でいきなり水で洗っても、油性の膜におおわれた水溶性のシ
ミはなかなか取れにくいものです。
この様なシミを取るには、まずドライクリーニングなどで油性のシミヌキをして油の膜を取り除いてから
水洗すると、きれいに落とすことができます。家庭洗濯では「エリ・袖口用」などの液体洗剤をシミの
箇所にチョンチョン、と塗ってから洗濯機に入れると、かなり落とすことができます。液体洗剤の分子
が油の膜に取り付いて、水に溶けやすくするからです(図参照)。
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ウィズモール担当 トウヨコランドリー樋口 procion@blue.vecceed.ne.jp