おしえて!科学くん 「洗濯の科学その2」

【冬の洗濯は微温湯で】

 冬になると水道水の温度が下がって、どうしても洗濯物の汚れ落ちが悪くなってきます。また、粉末洗剤は水温が低いと、溶け残りが生じやすくなります。冬場は手を入れて冷たくも温かくも感じない程度の微温湯での洗濯が望ましいと言えます。
 化学反応の世界では、温度が10℃上昇すると反応速度は2倍、20℃上昇では4倍になります(左グラフ)。例えば、真冬の水道水(約10℃)と25℃の微温湯では、2の1.5乗、つまり2×1.414=約2.8倍の違いがでます。
 厳密には洗濯は化学反応ばかりではないのですが、温度が上昇すれば洗剤分子の動きが活発化することは確かです。ただし水温をやたら上げれば良いというものではなく、30℃以上の水温では生地の縮みや色なきなどの弊害が大きくなってきてしまいます。家庭での洗濯は25~30℃の範囲がベストと言えましょう。
 前日の風呂の残り湯を使えれば問題ありませんが、それが出来ない場合には、本洗をする際に沸かしたやかんのお湯を入れるというのも一つの手です。例えば、15℃の30リットルの水に100℃の湯2リットルを加えると、約20℃まで温度が上昇します。同様に熱湯4リットルならば約25℃まで上昇します。
 また、微温湯で洗うことで洗浄効果が大きくなれば、色の濃いものは短時間洗いですますことができます。
そうすれば物理的な摩擦による退色や、毛羽立ちなども防ぐことができ、衣類が長持ちします。

 

             ウィズモール担当:トウヨコランドリー procion@blue.vecceed.ne.jp

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(イッツコム・なかはらスマイル2014年7月)

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