今回は金環日食の写真撮影についてのお話です。
まず大切なことは、太陽を直接カメラで狙ってはいけません。太陽の光は非常に強いので、1万分の1以下に
減光をする必要があります。
それにはレンズの前にNDフィルター(すべての光の波長にわたって減光する)を付けます。例えばND400フィルターとは、光を400分の1に減光する真っ黒いフィルターです。
しかし太陽を写す場合には、これだけではまだ減光不足ですので、さらにND8やND4フィルターも重ねて装着します。この3枚で1万2千800分の1に減光されます。
何枚ものNDフィルターを買うと、どうしても金額が張ってしまいます。そんな場合、代用品として日食観賞用のメガネを切り取ってレンズの前にしっかり貼る、という手もあります。こちらはフィルターと比較して面の精度がかなり落ちますが安価です。
さて、フィルターが準備できたらいよいよテスト撮影です。太陽は明るいので、目一杯ズームして撮りましょう。撮影モードはマニュアルモード、かつ中央重点測光に設定できればよいでしょう。絞りやシャッタースピードを色々変えて最適な太陽像が写るように練習します。
事前に通常の太陽で数値をつかんでおくと失敗が少なくて済みます。またシャッターの手ぶれ防止には、三脚とセルフタイマーの活用が効果的です。
金環日食の2週間後の6月6日には、これまた珍しい現象「金星の太陽面通過」も控えています。時期が迫って来ると、NDフィルターや日食観測用メガネが品薄になるかも知れませんので、早めに購入しておいた方がよいでしょう。
日食観賞メガネ取り扱い店;街の文具館【小島屋】 ミザール製¥420
ウィズモール担当トウヨコランドリー procion@blue.vecceed.ne.jp
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